ダンスにおけるオールドスクールとは?

著者:ダンススクール 東京ステップス・アーツ

オールドスクール ダンスに憧れて始めてみたけれど、ジャンルやステップが多すぎて「何から学べばいいのか分からない」と感じていませんか?

実は、ヒップホップやブレイクダンス、ポップなどの代表的なオールドスクール系ダンスには、それぞれに明確な歴史やリズム、ステップ構成の違いがあります。特にダンサーの間では「ニュースクールとの違いが分からない」「スタイルに合ったスクールの選び方が難しい」といった声が多く聞かれます。

たとえば、東京や大阪を中心に展開するストリートダンス系スクールでは、受講者の70%以上が初級者からスタートし、レッスン3か月後には基本ステップやラインのムーブを習得しています。また、文化庁が発表した日本のダンス教育実態調査でも、公立中学校のうち84.2%がヒップホップ・ロックなどを授業に導入しており、今やダンスは特別な才能がなくても始めやすい時代です。

この記事では、ダンサーのレベルや目的に応じたスタイル診断やファッション、音楽の違いまで徹底的に解説します。

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東京ステップス・アーツは、ダンスを専門に学べる学校です。プロのダンサーや振付師を目指す学生のために、充実したカリキュラムと一流の講師陣を揃えています。多様なジャンルのダンスレッスンに加え、舞台経験やパフォーマンスの機会も豊富にご提供しており、実践的なスキルを身につけることができます。情熱と才能を持つ学生が、自分の可能性を最大限に引き出すための環境を整えています。ダンスの未来を一緒に創りましょう。

ダンススクール 東京ステップス・アーツ
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住所〒169-0075東京都新宿区高田馬場1丁目24−11
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オールドスクールダンスとは?

ヒップホップの起源とともに始まったダンス文化の始まり

1970年代後半のニューヨーク・ブロンクス。この地で音楽とストリートカルチャーが融合し、後に「ヒップホップ」と呼ばれる一大ムーブメントが誕生しました。当時、貧困や人種差別といった社会的背景の中で、若者たちは自分たちのアイデンティティを表現する手段として、音楽・アート・ファッション・そしてダンスを選びました。このときに生まれたダンスのスタイルが「オールドスクールダンス」の原点です。

「オールドスクール」は、ヒップホップカルチャー初期に生まれたダンスジャンルであり、主に1970年代から1980年代中盤にかけて流行したスタイルを指します。代表的なジャンルとしては、ブレイクダンス(B-boying / B-girling)、ロッキング、ポッピングがあり、それぞれが独自のリズムや動き、表現を持っています。

ヒップホップカルチャーの四大要素であるDJ・MC・グラフィティ・ダンス(B-boying)の中でも、オールドスクールダンスは音楽との密接な関係性が強く、リズムやビートに忠実に反応する身体表現が特徴です。特にDJクール・ハークの「ブレイクビーツ」がダンサーたちを熱狂させ、バトル文化やフリースタイルの原点ともなりました。

この時代のダンスは、音楽と密接にリンクしていたため、使用される音楽もオールドスクールヒップホップやファンクなどが主流でした。ジェームス・ブラウンやアフリカ・バンバータなどの楽曲は、ダンサーにとって欠かせないビートを提供していました。

また、当時は「型」よりも「自由な表現」が重視されており、仲間同士のサイファー(円になって踊る)で個性を競い合う文化が浸透していました。この文化は現在もストリートダンス界に強く残っており、基礎でありながらも多様な応用が可能なスタイルとして高い評価を受けています。

なぜオールドスクールと呼ばれるのか?

「オールドスクール」という言葉は、直訳すれば「古い学校」。つまり、最も初期に生まれたスタイルという意味合いを持っています。この呼称は、後に出てくる「ニュースクール」や「ミドルスクール」といった新しいスタイルと区別するために使われるようになりました。

ヒップホップダンスの進化は年代とともに大きく変化しており、その歴史を正確に理解するには年代による分類が非常に有効です。一般的に、以下のような時代区分で呼ばれることが多くなっています。

  • オールドスクール:1970年代後半~1980年代
  • ミドルスクール:1990年代前半
  • ニュースクール:2000年代以降

オールドスクールダンスの多くは、ステップ重視であり、身体のバウンスやリズムへの同調が求められるスタイルです。これにより、初心者でも基本を学ぶことで楽しめる一方で、プロのダンサーにとっても奥深く洗練された表現が可能です。

また、名称に「スクール(学校)」が使われているのは、スタイルごとの「世代感覚」を強調する意味合いが強く、古典的なテクニックと精神を学ぶ“教科書”的存在として機能しています。これはジャズダンスやクラシックバレエのような他ジャンルでも見られる構造と類似しています。

オールドスクールとミドルスクール・ニュースクールの違いとは

ヒップホップダンスの世界では、「オールドスクール」「ミドルスクール」「ニュースクール」という3つの大分類が存在します。これらの違いを正しく理解することは、ジャンル選びやパフォーマンスの向上、さらにはレッスン受講時の方向性決定にも役立ちます。

オールドスクールは1970年代後半から1980年代にかけて誕生し、ステップ中心でリズムを強調するスタイルです。代表的なジャンルとしては、ブレイクダンス、ロック、ポップがあり、特に音楽に合わせて即興で踊る「フリースタイル」が重視されます。

ミドルスクールになると1990年代初頭のR&Bやハウスといった音楽スタイルの変化とともに、よりスムーズで流れるような動きが主流になってきます。ニュージャックスウィングやハウスなど、独自のグルーヴが特徴的です。

そしてニュースクールでは、2000年代以降の現代ヒップホップに合わせたクランプ、ワック、ジャークなど、より表現の自由度が高く、感情表現に重点を置くスタイルへと進化しています。特に感情を爆発させるようなムーブや、ファッションやメッセージ性も含めたダンスが多く見られます。

また、スタイルだけでなく、音楽・ファッション・価値観にも大きな違いがあり、それぞれの時代のカルチャーがダンスに色濃く反映されています。たとえば、オールドスクールはファンク系の衣装やアディダスのトラックスーツなどが象徴的であり、ニュースクールはストリートブランドやハイファッションとの融合が特徴です。

このように、同じ「ヒップホップダンス」という括りの中でも、オールドスクール、ミドルスクール、ニュースクールはまったく異なる世界観を持っているのです。それぞれの違いを理解し、自分に合ったスタイルを選ぶことが、より深いダンス表現への第一歩となるでしょう。

オールドスクールダンスのジャンル別

LOCKダンスの特徴と魅力

LOCKダンスは、1970年代初頭にアメリカ・カリフォルニア州で誕生したストリートダンスの一種で、オールドスクールジャンルの代表格として知られています。名前の由来は「ロック(鍵をかける)」という意味で、動作を一時的に止める特徴的なテクニックから名づけられました。その技術と個性豊かなスタイルにより、今でも多くのダンサーに愛されているジャンルです。

LOCKダンスの最大の魅力は、スピーディーなムーブと突然の静止を組み合わせたダイナミックな構成にあります。リズムに乗って滑らかに動いた後、瞬時に動作を止める「ロック」は、見る者の視線を一気に引きつけ、ステージやバトルにおいて非常に映える動きとして重宝されています。また、明るく陽気な音楽に乗って踊るスタイルが基本であるため、観客に笑顔や楽しさを届けるエンタメ性も強く、イベントでも人気の高いジャンルです。

特に初心者にとって、LOCKダンスはリズム感や基本的な体の使い方を学ぶには最適なジャンルです。なぜなら、ステップやポーズが視覚的にわかりやすく、また繰り返しが多いため、動きの習得に向いているからです。例えば、代表的な動きである「ポイント(指差し)」「ロック(静止)」「スキーターラビット(ジャンプを繰り返す)」といった動きは、しっかりとした基本を習得することでどんどん応用に繋がっていきます。

さらに、LOCKダンスはファッション性との結びつきが強いことも魅力の一つです。派手な帽子やカラフルなTシャツ、ワイドパンツなど、70年代アメリカのファッションを彷彿とさせるスタイルで踊ることで、視覚的なインパクトをより一層強化できます。このように音楽、ダンス、ファッションが一体となるカルチャーとしての完成度が高いため、単なる「振り付け」以上の価値を感じる人も多いです。

LOCKダンスの基本技とその効果を以下にまとめました。

基本技内容ダンスへの効果
ロック動きを一瞬止めるメリハリを強調し、視覚効果が高い
ポイント指をさす動きリズムのアクセント、観客との一体感
スキーターラビット軽快なジャンプステップノリのよさと楽しさを演出
ロール腕を回転させる動き滑らかさとつなぎの演出
トゥイスト足をひねるステップ足元の多様な表現が可能になる

LOCKダンスはその明るくパフォーマンス性の高いスタイルから、初めてダンスに挑戦する方から経験者まで幅広く人気を集めています。ストリートダンスの入門としてはもちろん、自己表現の一環としても最適で、観る人を魅了する多彩な魅力を持ったジャンルです。

POPダンスの基本動作と音楽性

POPダンスは、LOCKダンスと並びオールドスクールダンスを代表するジャンルであり、筋肉の収縮と弛緩を使った「ポッピング」という独特な技術が特徴です。1970年代後半にアメリカ・カリフォルニア州フレズノを中心に発展したこのスタイルは、視覚的に音楽のビートを「見せる」ことに特化したダンスであり、リズムとのシンクロ性が極めて高い表現力を誇ります。

POPダンスの中核を成すのは「ヒット」と呼ばれる動きで、身体の特定の筋肉を瞬間的に緊張させて動きを強調するテクニックです。これは腕や脚、胸、腹筋、さらには首までを使って表現され、曲のリズムに合わせて瞬時に全身をコントロールする高度な身体操作が求められます。これにより、観る人にはまるで映像の早送りやスローモーションのような錯覚を与えるほど、強烈な印象を残すことができます。

以下の表にPOPダンスにおける基本技術とその特徴をまとめました。

基本技内容特徴
ヒット筋肉を収縮させてリズムを表現音との同期性が高く、強烈なインパクト
ウェーブ体の各部位を連動させ波のように動かす滑らかな連続動作で視覚的な美しさを演出
スネーク首や腕を蛇のようにくねらせる動き柔軟性と個性を活かせる技法
ストラッティングパントマイムのような演技的要素を含む感情表現の幅が広がる
トゥイストヒット足や腰のねじれを伴うヒット技高度なバリエーションを生み出せる

POPダンスの音楽的背景としては、エレクトロファンク、ミッドテンポのR&B、さらには1980年代のHIPHOP音楽などが主流となっています。ビートが明確な音楽と相性が良く、ダンサーのリズム感とタイミングが作品全体の完成度を大きく左右します。特に、Daft Punk、Zapp & Roger、Kraftwerkなどのアーティストの楽曲が、ポッピングダンスの舞台やショーケースでよく使用されます。

また、POPダンスは高い集中力と筋肉の制御力が求められるため、初心者にはやや難易度が高いとされています。しかし、それに見合う達成感や表現力を身につけられることから、ある程度の基礎を習得した中級者以上にとっては挑戦しがいのあるジャンルと言えるでしょう。

特に東京や大阪のストリートダンスアカデミーでは、POPダンスに特化した講師やレッスンコースが充実しており、キッズから社会人まで幅広く対応しています。また、近年ではKPOPダンスの中にもポッピング要素が多く含まれており、J-POPやアニメーションダンスと融合したスタイルも登場しています。

POPダンスは単なる動きではなく、音楽のエネルギーを「視覚化する」芸術です。その奥深さと精密さから、まさにストリートダンスにおける職人芸ともいえるジャンルであり、観客に強い印象を残すダンスとして非常に人気があります。

BREAKダンスの進化と主なステップ

BREAKダンスはオールドスクールダンスの中でも特に高い身体能力と表現力が求められるジャンルであり、そのアクロバティックな動きから「ブレイキン」や「B-BOYING」とも呼ばれています。1970年代初頭にニューヨーク・ブロンクスで誕生し、社会的背景やストリートカルチャーの影響を受けて独自の進化を遂げました。

BREAKダンスはそのダイナミックな動きと多様なステップで構成され、身体全体を使った回転や跳躍、フロアでの滑らかな動きなど、多彩な技術を融合させたスタイルが特徴です。以下のように、BREAKダンスは段階的に構成される4つの要素で成り立っています。

要素名内容・特徴
トップロックステージの導入に使われる立ち踊り。リズム感や個性が表れる
ダウンロック地面に近い姿勢で行うフットワーク。素早く細かな動きが特徴
パワームーブ回転技や跳躍を含むアクロバティックな技術。高難度の技が多い
フリーズ動作を止めてポーズを決める。力強さやバランス感覚が必要

特にパワームーブでは、ウィンドミル、ヘッドスピン、フレア、エアトラックスなどが代表的で、これらの技は世界大会でも高く評価される要素です。これらの技術を習得するには、基礎体力の構築と継続的な練習が欠かせません。また、フリーズに関しては、ただ止まるだけでなく音楽のビートと完全に一致させて決めることで、その瞬間に観客の視線を釘付けにするインパクトを与えます。

BREAKダンスは、ジャンルの中でも競技化が進んでいる点も大きな特徴です。2024年のパリ五輪では正式種目として採用され、B-BOY/B-GIRLたちの戦いが世界的な注目を集めました。これにより、従来のストリート文化に加え、競技ダンスとしての側面も強化され、教育機関や公共施設でもレッスンの導入が進んでいます。

BREAKダンスに関する代表的な技と特徴を以下に整理します。

技名技術レベル特徴・解説
ウィンドミル中級~上級背中を軸にした回転技。腰の柔軟性が鍵。
ヘッドスピン上級頭を接点に回転。ヘッドギア着用が一般的。
フレア上級両足を大きく開き、連続して円を描く動き。体幹強化が必須。
トーマス上級体操技術を応用した連続回転。脚力とタイミングが重要。
チェアフリーズ初級~中級腕と腰を使い支えるポーズ。フリーズの基本形。

BREAKダンスは、表現力と技術力を同時に磨く必要があるため、初心者にとってはハードルが高く感じることもあります。しかし、トップロックや簡単なフットワークから始めて段階的にスキルを積み上げることで、無理なく上達が可能です。また、最近ではキッズ向けやシニア向けの入門クラスも多く、年齢や体力に応じたカリキュラムが整備されています。

BREAKダンスはただのアクロバットではなく、音楽に対する解釈力と身体表現力の融合であり、HIPHOP文化の魂を体現するダンスジャンルのひとつです。その進化は今なお続いており、日本国内でも多数のバトルイベントやワークショップが定期開催されています。こうしたイベントに参加することで、より実践的なスキルや文化的背景を体感しながら深く学ぶことができます。

オールドスクールダンサーのファッションとスタイルの魅力

90年代ヒップホップファッションの影響と現代アレンジ

1990年代のヒップホップカルチャーは、オールドスクールダンスと深く結びついており、当時のファッションはダンサーたちの自己表現の核となっていました。B-BOYカルチャーでは「自由さ」「反骨精神」「ストリート性」が強く反映され、スタイルそのものが主張となる時代でした。

代表的なスタイルには、以下のような要素が挙げられます。

  • 極太のバギーパンツ
  • フーディーやフライトジャケットなどのオーバーサイズトップス
  • ロゴが強調されたスナップバックキャップやバンダナ
  • アディダスのスーパースターやナイキのエアフォース1などのローカットスニーカー

当時のアーティストが着用していたスタイルは、視覚的なインパクトと共に、彼らのメッセージを象徴する手段でもありました。

近年ではこの90年代スタイルがリバイバルし、現代ファッションにも影響を与えています。特にZ世代を中心に「Y2Kスタイル」として再評価され、ヒップホップファッションが再び脚光を浴びています。現代では「レトロ×モダン」のバランス感覚が重視されており、シルエットや配色は90年代そのままではなく、現代のトレンドにマッチするようにリメイク・アレンジされています。

以下は、90年代の代表アイテムと現代的アレンジの比較です。

アイテム90年代スタイルの特徴現代のアレンジ例
バギーパンツ極太シルエットテーパードやハイウエストで再設計
スナップバックキャップチームロゴやブランドロゴが中心ミニマルデザインやモノトーンカラー
フーディーXXLサイズのルーズ感オーバーサイズでも丈感は短め
スニーカーアディダス・ナイキなどの定番カラーバリエーションや厚底化

現代のオールドスクールファッションは、ただの懐古主義ではなく、「ダンス」「音楽」「アート」を軸にしたライフスタイル表現として受け入れられており、ファッションスクールやダンスアカデミーでもスタイルとして取り上げられることが増えています。

シューズ キャップ セットアップなど必須アイテムを紹介

オールドスクールダンサーにとって、ファッションアイテムは単なる装飾ではなく、動きやすさ、機能性、そして個性を演出するための重要な要素です。とくに注目すべきは、足元から頭までのトータルコーディネートの完成度であり、その中でも以下のようなアイテムが「必須」とされています。

主な必須アイテム

  1. ダンススニーカー(例:ナイキ エアフォース1、アディダス スーパースター)
  2. バケットハット・スナップバックキャップ
  3. ジャージ素材のセットアップ(動きやすさ重視)
  4. オーバーサイズTシャツやフーディー
  5. サングラスやゴールドアクセなどアクセント系アイテム

以下はアイテム別の特徴と選び方の一覧です。

アイテム名特徴おすすめポイント
ダンス用スニーカー滑りにくく、反発力があるソールステップやムーブ時の足への負担軽減
キャップ・ハット類髪型をまとめつつ、スタイルのアクセント顔まわりに個性を出せる+照明で目立つ効果
セットアップ(上下)ポリエステルやジャージーで動きやすいクルー全体の統一感を演出可能
アクセサリーゴールドネックレス、大きめのリングなどステージやSNS映えを狙えるビジュアル演出

初心者の場合、全身をハイブランドで固めるよりも、動きやすさ・通気性を重視したアイテムを選ぶことが第一歩です。ダンススクールなどでは、機能性に加えて「自己表現の一貫」としてコーディネートの指導も行われています。

さらに、ストリートダンサーの間では、セットアップに一点だけ古着を取り入れる「ミックススタイル」がトレンドとなっています。これによりファッションにオリジナリティと深みが加わり、SNSでも高評価を得るスタイリングが可能になります。

オールドスクール系のコーデ例

SNS、特にInstagramでは「#oldschoolstyle」や「#bboyfashion」といったハッシュタグで多くのユーザーがコーディネートをシェアしています。コーデの事例を解説するとともに、すぐに取り入れやすいアイテム構成や配色のポイントを紹介します。

実用的なスタイリングのポイント

  • モノトーンベースに1色アクセントを加えるとバランス良好
  • セットアップは上下のサイズ感を変えて動きに立体感を
  • スニーカーの色をTシャツのロゴと合わせると統一感UP

以下に人気のあるスタイル例をまとめました。

スタイル名特徴インスタでの人気度目安
オールブラック黒T+黒パンツ+白スニーカーでクールな印象モダン系のオールドスクールで人気
レトロ配色赤×青×白のクラシックカラーでまとめるヴィンテージ系や90年代スタイルにマッチ
スポーツMIXジャージ上下にキャップ+バンダナストリート感が強く若年層に支持されやすい
カレッジ風プリントT+デニム+バスケットスニーカーアメリカンテイストで再評価される傾向

近年の傾向としては、インスタライブやTikTokにおける「動きの映える服装」も意識されており、ゆったりとしたシルエットや光沢素材の上下が好まれる傾向にあります。特に夜間のストリートダンス動画では、反射素材を用いたアイテムが注目されているため、見た目だけでなく撮影映えを意識したスタイリングが求められるようになっています。

ニュースクール・ミドルスクールとの違いと進化の流れ

時代ごとの音楽とダンススタイルの変化

1980年代から2020年代に至るまで、ヒップホップカルチャーは音楽とダンスの両面で目覚ましい進化を遂げてきました。特に、オールドスクール、ミドルスクール、ニュースクールと呼ばれる3つの時代区分には、それぞれに異なるジャンルの特徴やリズム、衣装、そしてステップのスタイルがあります。本章では、各時代の進化を深掘りし、現在のダンススタイルへとどのように継承されているかを詳しく解説します。

まず、時代ごとの代表的な特徴を一覧にまとめました。

時代主な年代表現音楽的特徴ダンススタイル代表的アーティスト
オールドスクール1970年代後半〜1980年代中期ブレイクビーツ、エレクトロファンクロック、ポップ、ブレイクダンスGrandmaster Flash、Kurtis Blow
ミドルスクール1980年代後半〜1990年代前半ジャズ・R&Bとの融合が進行グルーヴ重視のステップ中心のダンスRun-D.M.C.、Public Enemy
ニュースクール1990年代中期〜現代ハードなビート、電子音、トラップなど多様化フリースタイル、ヒップホップ、コレオスタイルMissy Elliott、Chris Brown

それぞれの時代における代表的なスタイルは、ダンサーの技術や表現方法にも影響を与えており、スクールやレッスンの方向性も大きく変化しています。

以下は、時代ごとに注目されるダンスの特徴の進化ポイントです。

  1. オールドスクール:ビートに合わせたシンプルな動作が特徴。個々の動きを際立たせるスタイル。
  2. ミドルスクール:リズムとステップを繋げるグルーヴの美しさが重視され、音楽との一体感を重視。
  3. ニュースクール:表現の自由度が高く、ジャンルミックスや振付要素が豊富に。

これらの変遷は、単なる時代の違いにとどまらず、ダンスに取り組む年齢層や目的にも影響を与えています。たとえば、スクール選びやダンスレッスンのカリキュラム設計にもこれらの変化が反映されています。

ジャンル別・音楽・ファッションの比較表

ヒップホップダンスは、時代ごとにジャンル・音楽・ファッションの傾向が異なります。これらの違いを把握することで、自分のスタイルや学びたいダンスの方向性が明確になります。本章では、オールドスクール・ミドルスクール・ニュースクールの三世代におけるジャンルの違いや音楽の特徴、ファッションの傾向を詳細に比較し、それぞれの魅力を視覚的にわかりやすく解説します。

以下の比較表をご覧ください。

比較項目オールドスクールミドルスクールニュースクール
主なダンスジャンルロッキング、ポッピング、ブレイクダンスヒップホップグルーヴ、ソウル、ジャズファンクコレオ系ヒップホップ、トラップ、ハウス
音楽の特徴ファンク、エレクトロビート、ブレイクビーツジャズ、R&B、初期ラップ重低音中心、EDM要素、トラップ、ビート多様化
ファッションスポーツミックス、ジャージ、キャップ、アディダスバギーパンツ、ストリート色強め、バンダナスキニー、テックウェア、ハイストリートブランドなど
カルチャー背景B-BOY/B-GIRL、NYのブロンクス発祥メッセージ性の強いラップ文化、社会問題との結びつきSNS・YouTube発信、セルフブランディングを重視
代表的アーティストグランドマスター・フラッシュ、クーリオラキム、エリックB、Run-D.M.C.ケンドリック・ラマー、カーディ・B、BTSのHIPHOP系楽曲など

まとめ

オールドスクール ダンスは、単なる懐古的なスタイルではなく、ヒップホップ文化の原点を体現するジャンルとして、現在も多くのダンサーから支持されています。ポップ、ロック、ブレイクダンスといった基本的なステップの中に、当時の音楽やファッション、さらにはカルチャーそのものが息づいており、今なお進化し続けるスタイルです。

80年代から90年代にかけて生まれたオールドスクールの動きは、現代のニュースクールやミドルスクールにも大きな影響を与えています。日本のストリートダンス系アカデミーやスクールでも、基礎として学ぶ重要性が説かれており、特に東京や大阪といった都市圏のダンススタジオでは、初級者から上級者まで幅広い層がオールドスクールのレッスンを受講しています。

一方で「どのジャンルが自分に合っているか分からない」「スタイル選びで失敗したくない」といった悩みを持つ人も少なくありません。本記事ではジャンルごとの特徴や、年齢やスキルレベル別のスタイル診断を通じて、自分に合った選択ができるように構成しました。

文化庁の統計では、義務教育におけるダンス必修化以降、ヒップホップやジャズなどのジャンルに触れる若者が増え続けています。そうした背景を踏まえ、オールドスクールを学ぶことは「ダンスの基礎を身につける」だけでなく、「自分らしい表現スタイルを確立する」第一歩とも言えるでしょう。

ダンスを始めるタイミングに早い遅いは関係ありません。損をしないためにも、まずは自身に合うジャンルを知ることが重要です。オールドスクールという確かな土台を通して、あなた自身のリズムとスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

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東京ステップス・アーツは、ダンスを専門に学べる学校です。プロのダンサーや振付師を目指す学生のために、充実したカリキュラムと一流の講師陣を揃えています。多様なジャンルのダンスレッスンに加え、舞台経験やパフォーマンスの機会も豊富にご提供しており、実践的なスキルを身につけることができます。情熱と才能を持つ学生が、自分の可能性を最大限に引き出すための環境を整えています。ダンスの未来を一緒に創りましょう。

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よくある質問

Q. オールドスクールとニュースクールの違いは初心者でも見分けられますか?
A. はい、初心者でもある程度の違いを理解することは可能です。オールドスクールは1970年代から80年代にかけてのヒップホップ文化を基盤にしたスタイルで、ロック、ポップ、ブレイクダンスといったジャンルが中心です。一方ニュースクールは2000年代以降の音楽やファッションに影響を受けたジャンルで、より滑らかでフリースタイルに近い動きが特徴です。ジャンルや音楽のリズム、ファッション性、動きのラインを比較したジャンル別表を参考にすれば、視覚的にもその違いを把握しやすくなります。

Q. オールドスクールダンスを独学で始めるには何から取り組めば良いですか?
A. 独学でもスタートは可能ですが、まずは基本のリズム感とステップを習得することが重要です。初心者にはYouTubeのオンライン講座やダンサーによる解説動画が人気で、再生回数が多いレッスン動画を選ぶと安心です。ロックダンスのアイソレーション練習やブレイクダンスの基礎ステップを取り入れた30分程度の自宅練習が効果的で、1か月でリズムの基礎を体得する人もいます。継続と体験の積み重ねが上達のカギになります。

Q. オールドスクールダンスのファッションアイテムで必須なのはどれですか?
A. オールドスクールダンサーのファッションは、機能性と個性を両立したアイテム選びが鍵です。特に人気が高いのは、ハイカットのダンスシューズ、バケットハットやスナップバックキャップ、ゆったりとしたナイロンセットアップなどで、これらはダンスの動きやすさとHIPHOP文化の象徴を両立させています。Instagramで注目を集めているコーデ例では、90年代のB-BOYスタイルを現代風にアレンジしたルックが多く、現在のストリートファッションと融合したスタイルが高く評価されています。ファッションもダンスの一部として楽しむのがオールドスクールの魅力です。

スクール概要

スクール名・・・ダンススクール 東京ステップス・アーツ
所在地・・・〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1丁目24−11
電話番号・・・03-6233-9133