1970年代のダンス②

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ディスコ・ミュージックの全盛期であり、ストリートダンスの黎明期でもある1970年代。前回に続き、この時代に生まれたダンスのジャンルについて見ていきましょう。

 

 

♢ソウルダンス

一般の人の多くは誤解していますが、「ソウルダンス」というダンスジャンルはありません。あくまでもソウル・ミュージックで踊るダンスの総称です。ソウル・ミュージックは、50年代以降の黒人音楽とともに発展してきた音楽です。黒人由来の音楽スタイルがソウル・ミュージックだと言うこともできますが、ゴーゴーやファンクもソウル・ミュージックの一種です。大雑把にくくると、R&Bなどもソウル・ミュージックを原型としています。ちなみに、有名なソウル・アーティストと言えば、アメリカ人ではジェイムズ・ブラウンやスティービー・ワンダー、日本人では鈴木雅之(シャネルズ)や久保田利伸などでしょうか。このソウル・ミュージックのグルーブに乗って踊るソウルダンスは、あらゆるストリートダンスの母体と言っても過言ではありません。ストリートダンサーにとってはこのソウルダンスへの理解は欠かせないポイントなのです。

 

 

♢Breakin’(ブレイクダンス)

今では当たり前になりましたが、曲を切れ間なくつなぐDJスタイル(ノン・ストップ・ミックス)は、1970年代に広まりました。このスタイルの登場により、また新たなダンススタイルが生まれます。その内の1つが「ブレイクダンス」です。ブレイクダンスはヒップホップに分類され「ブレイク」や「ブレイキン」などとも呼ばれます。このブレイクダンスを踊るダンサーを特に「B-BOY」と呼びますが、不良(bad)や黒(black)の頭文字だと勘違いしやすいので間違えないようにしましょう。ポップダンスなどの西海岸で発展したスタイルとは違い、ブレイクダンスはニューヨークで発展します。ニューヨークの黒人ギャングの間で、抗争のかわりにブレイクダンスのバトルをしたことから、広がりました。ブレイクダンスの特徴は、「エントリー」(立って踊る)、「フットワーク」(屈んで踊る)、「パワームーブ」(回ったり跳んだりする動き)、「フリーズ」(動きを止める)の4つが基本のダンスです。しっかり踊るには、体力やリズム感はもちろん、即興性や表現力も求められ、非常に高いダンスレベルが必要です。

 

 

これまでの2回にわたって1970年代のダンスシーンについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。現在、日本で踊られているジャンルの多くが、1970年代にすでに生まれていたということに、驚かれた方もいるかも知れません。次回からは1980年代を見ていくことにしましょう。

 

 

 

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