アクロバット技「バク宙」の恐怖心をなくして上達するコツや練習方法

アクロバット技「バク宙」の恐怖心をなくして上達するコツや練習方法,ダンススクールTOKYO STEPS ARTSのコラム写真1

バク宙を習得するうえで、「失敗すると大怪我をするんじゃないか」といった恐怖心は、一番の敵にほかなりません。逆に言えば、恐怖心を克服することがバク宙を成功させる近道となります。

そこで今回は、バク宙の恐怖心をなくすコツや練習方法、成功させるポイントを紹介します。

 

 

バク宙の恐怖心をなくすコツはバク宙より先にバク転を完璧にマスターすること!

バク宙はいくら必要な筋肉を鍛えたり練習方法を頭に入れたりしても、恐怖心をなくさなければ、習得することはできません。そんな恐怖心を克服するためのコツは、まずバク宙よりも難易度が低いバク転を先に完璧にマスターすることです。

バク転は手を使って回転するのでバク宙よりも恐怖心が少なく、バク転に抵抗がなくなれば後ろ回転するイメージが出来上がり、バク宙にもステップアップしやすくなります。

また、安全性の高い柔らかいマットやトランポリンがある施設で練習し、誰かに補助をしてもらうとよいでしょう。そういった環境で練習を重ねると、後ろ回転に対する恐怖心が薄れて成功することも多くなり、成功すればするほど恐怖心はなくなっていきます。

 

 

バク宙の練習方法は4ステップ!実は単純な動きで構成されている

バク宙の練習は主に下記で紹介する4ステップで構成されており、派手な技でありながら、実はひとつひとつ単純な動きからなっています。そのため、恐怖心さえなくなれば、マスターするのにそれほど時間はかからないでしょう。

それでは、バク宙の4ステップを詳しくみていきましょう。

 

1.両腕を後ろに振り上げて膝を曲げる

ジャンプするための力を蓄えるため、両腕を後ろに振り上げながら膝を軽く曲げます。肩と同じ高さに両腕を引っ張るイメージで、余分な力が入らないように膝をやや曲げるのがポイントです。

 

2.腕を真上に振り上げながら真上にジャンプする

次に、腕を真上に振り上げながら真上にジャンプします。手を真上に振り上げることで、ジャンプの高さを出し全身の筋肉を使って跳ぶことが可能です。

後ろに回転するのでどうしても後ろ斜めにジャンプしたくなりますが、次のステップである両膝を抱えることが難しくなるので注意してください。

 

3.両膝を抱え込む

ジャンプして頂点に達する瞬間に両膝を胸に抱えます。なるべく小さく丸くなれると後転しやすいでしょう。

 

4.地面が見えたら両膝を腕から放して着地する

後転して視界に地面が入ったら、胸に抱えていた両膝を解放して着地します。バク宙をするステップのなかで着地が一番危険なので、集中してタイミングをとりましょう。

 

 

バク宙を成功させるポイント3つ

バク宙を成功させるポイント3つ、ダンススクールTOKYO STEPS ARTSのコラム

バク宙は、恐怖心さえなくなればマスターまであと一歩です。より早くバク宙を習得するため、以下3つのポイントに気を付けて練習しましょう。

1.腕を後ろに振り上げたときの上半身は前傾姿勢

ジャンプ前、腕を後ろに振り上げたときの上半身は前傾姿勢を意識しましょう。

そうすることで体のバネを効率よく使え、より高くジャンプすることができます。

 

2.回転時にアゴを上げない

後ろに回転したいがために回転時はアゴを上げがちですが、体を小さく丸めることがうまく後転する秘訣です。回転時は膝を抱えることだけを意識するのではなく、アゴを引いて胸につけることにも注力して回りましょう。

 

3.ためらわずに最後までやりきる

バク宙の失敗で一番多い原因は、恐怖心から途中で躊躇してしまうことです。

柔らかいマットやトランポリンの上や、誰かに補助してもらっていたりする環境で何度も成功していても、いざ本番でやろうとすると「もしかすると失敗してしまうかも」といったことが頭をよぎるものです。

しかし、成功させると決めて臨むなら思い切りが重要。途中でためらって中途半端なバク宙になってしまうと失敗につながるおそれがあります。ためらいをなくし、存分に練習の成果を出すことが完璧なバク宙を成功させるポイントです。

 

 

バク宙を成功させる秘訣は恐怖心の克服と練習・思い切り

バク宙は恐怖心をなくすことが成功の近道ですから、先にバク転を身につけて、安全な施設で補助をしてもらいながら練習するのがコツです。バク宙自体はわりと単純な動きの連続なので、ポイントを押さえながら練習すれば、習得にそれほど時間はかからないでしょう。

バク宙が成功するようになれば恐怖心は自ずとなくなり、マットや補助がなくてもバク宙ができるようになります。その際、躊躇してしまうと失敗につながる可能性が高くなるので、ジャンプしてから着地するまで思い切ってやり遂げましょう。