第八回 スペシャルインタビュー 平野雅子

昼間部講師 HIRANO プロフィール96年から10年間浦安テーマパークのショーダンサーを務め、その出演数はのべ50作品(役柄)にものぼる。またTV番組「夜もヒッパレ!」(日テレ系)出演などでも活躍。海外留学の期間も長く、ニューヨークでバックダンサーとして活躍した経歴も有る。



Q ダンスを始めたきっかけを教えてください

きっかけといいますか、小さい時から将来はダンサーになろうと思っていて、幼稚園の卒園アルバムにもダンスを踊る人になりたいと書いていました。ダンスを習っていたわけではないのですが、なぜかそう思い込んでいましたね。実際に習いはじめたのは中学3年生の時で、バレエを習い始めました。このバレエ教室はテーマパークに入るまで通いました。高校、短大と進学したのですが、本格的にダンスを習いたくて、短大卒業後にダンスの専門学校に入りました。それまではバレエしかやっていなかったのですが、ダンスの専門学校に入ってから本格的にレッスンを習いはじめました。

Q テーマパークの世界に入るきっかけと、プロになる為にどのような努力をしてきたのでしょうか。

専門学校時代は努力と捉えたことがなかったのですが、やっぱり人より上手になりたいと思っていて、レッスンでは先生に質問をしたり、家に帰ってからもレッスンの復習をしたり、本を読んだり、わからないことをわからないままにしておかない努力をしていました。またダンスに関する映画やイベント、海外からくる舞台などを観て勉強をしていましたね。その時はただ上手になりたい一心でやっていました。 テーマパークの世界に入ったきっかけは、最初はあまり興味がなくて、Showやパレードもそんなに見たことがなかったのですが、通っていた専門学校の方に「あなたは背が小さいのでオーディションには受けないで」と言われたのがすごく悔しくて、「私は背の大きいひとよりも脚が上がるし、ジャンプも高く飛べます!」と。見返すつもりでオーディションに申し込んで受けました。そうしたらなんと合格できたんです。悔しくて、見返すつもりで受けたオーディションがテーマパークに入るきっかけになりました。

Q プロダンサーになる為に必要なことは何ですか?
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まず第一に諦めないことです。心が折れそうになる時ももちろんあると思います。一生懸命頑張るからこそ自分にできるか不安になってしまったり、周わりの人が上手になっていくように見えたりして、心が折れてしまいそうになる事もあると思うのですが、それで諦めてしまうのか、それとも這いつくばって、泣きながらでもレッスンに参加する根性があるのかどうかですね。あきらめないで続けていれば、最初の目標と違う道が開けることもあるんです。例えば私の知り合いでHIPHOPダンサーがいて、彼はダンサーとして仕事をする為にバレエも必要だと思ってバレエを始めたことをきっかけに、コンテンポラリーダンサーとして開花し、世界的に有名な振付師のワールドツアーに出演するまでになったんです。彼はHIPHOPダンサーとしてやっていきたいと思っていたのですが、その為に色々な努力をしていく過程でまったく違うコンテンポラリーダンサーとして世界で有名になる道が開けたわけですね。だから諦めないで続けていれば、なにか必ず道が開けると思って下さい。自分の目標を手にするかもしれないですし、もしかしたら全く違った形で成功するかもしれないですしね。継続することと諦めない根性を持つことが必要だと思います。

Q 仕事を続けていくことで大切なことを教えてください

仕事を続けていく上では自分が何を求めているかが大切です。どんな仕事をしていても絶対に嫌なことはあると思います。例えば人間関係など他にも沢山あると思うのですが、その時に辞めるほどの事なのか、乗り越える価値があることなのか、自分が本当にしたいことが何なのかは、壁にぶつかった時に見えてくると思います。逃げ出さないでそこで向き合っていくことが大切なことではないでしょうか。自分のやりたいことだったら乗り越えられない試練はないと思いますよ。体の面で言えば、やっぱり健康管理ですかね。健康じゃないと仕事ができなくなってしまいますし、自分が休むことによって沢山の人に迷惑を掛けてしまい、最悪の場合は役から降ろされます。きちんとした自己管理ができることも長く仕事を続けていくうえで大切です。

Q これからテーマパークを目指すにはまずなにから始めたらよいでしょうか

 やはりバレエが必要不可欠ですが、まずレッスンに行ってみて、自分のやりたいレッスンを受けてみることが良いのではないでしょうか。バレエにしてもHIPHOPにしても、まずは恥をかくことを恐れずにやってみてください。最初は誰でも初めてなので、恥をかきながらでもとにかく先生のマネをすることですね。まずは何から何まで先生のマネをしてみると良いと思います。赤ちゃんと同じで良いんですよ。赤ちゃんも最初はお母さんと同じことをするじゃないですか、それと一緒でとりあえず先生のマネをしてみること、そこからかなと思います

Q この学校ではどんなレッスンを行っていますか?またレッスンを受けるにあたって心がけることはなんでしょうか

現在基礎クラスを含めた2つのクラスを持っているのですが、一つは徹底的にJAZZの基礎を叩き込みます。経験者も初心者も一緒に、わかりきっていると思うことも一から教えています。もう一つは実践的なテーマパークオーディションに受かる為のクラス です。オーディションという場に慣れたり、短い時間で振りを覚えることに慣れるよう指導しています。緊張や環境、気持ちひとつで大きく踊れたり、小さくなってしまったりするので、それがどんな環境でも100%の力が出せるよう本番を意識したレッスンを行っています。  レッスンを受けるにあたって心がけることは、その先生ごとに自分のやってきたことを白紙にすることです。まずは言われた通りにやってみて、その先生のマネをしてみることですね。特に今までレッスンを習ってきた子に多いのですが、頭が固くて自分のやってきたことを崩せないんです。まずは白紙にしてみて、受け入れてみること、色々な先生の良いところ、知識にしてもテクニックにしても先生から引っ張り出せるだけ出して盗んでください。教え方も先生によってそれぞれだと思うので頭を柔らかくして柔軟に捉えることがよいですね。

Q 講師からみた東京ステップスの良いところ雰囲気を教えてください

学生の自主性を大事にしているところが良いですね。イベントや公演も学生が一から企画しているので、そういう経験が将来に繋がると思います。公演などでは色々と意見などで揉めたりもすると思うのですが、それもよい経験になると思いますし、ダンスやステージの勉強だけではなく、人を思いやる心だったり、みんなで作り上げていく達成感がそこにはあると思います。テーマパークを目指している学生は、みんな真面目ですね。目標がはっきりしている分とても集中して真剣に取り組んでいます。その気持ちに応えられるよう私も一生懸命頑張っています。

Q これから学生に伝えて(教えて)いきたいことはなんでしょうか

interview_akiko.4.jpg 自分の可能性を自分で決めないでほしいですね。学校ではやりたくないレッスンも受けなければいけないと思うのですが、そういう環境の中で、やりたくないこともまずはやってみる。自分の方向とやりたいことが違っていても、まずはやってみることが必ず将来の役に立ちます。まず取り組んでみないと可能性ってわからないと思うんですね。どのジャンルにいる学生も自分のやりたいことや可能性を決めつけている学生が多く感じられます。でもそんなことはいくらでも変わって広がっていくことなので、まずは色々やってみて下さい。なにもやらなければゼロのまんまなんですよ。でも違うジャンルのことも沢山知っていると、とても有利に働きます。最近のダンスの世界はボーダレスなんですね。HIPHOPダンサーでも、JAZZのピルエットが回れないと仕事にならないですし、バレリーナの人もノリ系のものができなと仕事がつながらないですし。今は一つの曲の中にも様々なジャンルの要素が絡まっているのが今の時代だと思うので、色々なジャンルのダンスを学んで仕事に結びつけていってほしいですね

Q 入学を検討している方たちへメッセージをお願いします

プロとしてやっていくには、色々とやらなければいけないものが沢山あって、例えばテーマパークではバレエやJAZZだけ出来てもダメですし、色々な役をやらなければならないので、色々なダンスができないと役をもらえません。自分の将来の可能性を広げていくにはこの学校は最適な学び場だと思います。ストリート、バックダンサー、シアター系を学んで、将来コレオグラファー(振付師)や演出家になっていく力もつきますし、ダンスに関わることや多方面で力がつく学校だと思います。未経験(初めて)の子もまわりが上手だからダメだと決めつけないで、伸びる学生は2年間であっという間に伸びますよ。