ダンスに必須のリズム感をゼロから鍛えよう!コツコツできる5つの練習方法

ダンスに必須のリズム感をゼロから鍛えよう!コツコツできる5つの練習方法

プロのダンサーを目指す場合も、アマチュアでダンスを楽しむ場合も、ダンスを上達させるために必要なのが「リズム感」です。曲のテンポやリズムと振り付けがずれていると、見た目も決まりませんし、見る人に違和感を与えてしまいます。

ただ、リズム感なんて日常で意識したことがない、リズム感といわれてもよくわからないという方もいるでしょう。そこで今回は、リズム感の重要性と、リズム感をゼロから鍛えるおすすめ練習方法5つをご紹介します。

 

◆ダンスをするなら知っておきたい「リズム感」の重要性

まずは、ダンスをする上でリズム感のよさがどれくらい重要なスキルなのかを見ていきましょう。

 

・ダンスの完成度に影響!曲と振り付けを合わせるためにリズム感は必要

ダンスでいうリズム感とは、「楽曲のテンポを理解して、曲のテンポと振り付けを合わせるスキル」のこと。振り付けの多くは、例えばサビの盛り上がる部分や一時的に音が途切れるところでキメが入るように作られています。リズムを取れなかったり、リズムを取れていても体の動きがずれていたりすると、ダンスとしての完成度が落ちてしまうのです。

 

・「リズムをキープする力」がないと曲の後半で振り付けや動きがずれる

リズム感には、「曲のリズムを感じ取る能力」と「リズムをキープする力」の2種類があります。

リズムを感じる取る能力については、ダンスや音楽をやったことがなくてもできる、という人は少なくありません。音楽を聴いて一定のテンポで手を叩いたり体を揺らしたりできるなら、最低限リズムを感じる力は持っているといえます。

問題は、リズムをキープする力です。リズムを感じることができても、音楽を聴いていない状態でそのリズムを再現しようと思ったら、ほとんどの人が曲のリズムからどんどんずれていってしまうでしょう。リズムキープができないと、曲の後半へいくにつれて振り付けや動きもずれていってしまいます。このリズムのキープ力は、鍛えることで身につけていくスキルです。

ダンスに必須のリズム感をゼロから鍛えよう!コツコツできる5つの練習方法2

 

◆今はリズム感ゼロでも大丈夫!リズム感を鍛える練習方法5つ

リズムを感じ取る能力にセンスがあるのは間違いありません。ただ、リズム感は努力次第でいくらでも鍛えられるスキルでもあります。今回ご紹介する練習方法を駆使してコツコツ努力を積み重ね、ダンサーに必要なリズム感を身につけましょう。

 

1. メトロノームのテンポを追いかけ体の動きを合わせる

リズム感を鍛える練習の基礎は、メトロノームを使うこと。メトロノームを買ったり、スマホのメトロノームアプリを利用したりして、まずは「ひとつのテンポをひたすら追いかける」練習をしましょう。

慣れてきたら、メトロノームの音に合わせて手を叩いたり、軽く膝を曲げて体を上下に揺らしたりします。「一定のテンポに合わせて手を叩くだけ」なんて簡単だと思うかもしれませんが、慣れていないと意外とテンポからずれてしまうもの。また、複雑なリズムになると、合わせるのも難しくなります。

リズム練習の基礎として、できれば毎日行いましょう。

 

 

2. ひとつの音楽を聴き込んで曲の流れやテンポを体に覚えさせる

メトロノームを使ってリズムがあることを体感したら、好きな音楽を聴き込みます。

何度も何度も繰り返し同じ曲を聴いていると、全体を通してのテンポや、曲のどの部分で盛り上がるのかなどがわかってきます。感じるリズムに合わせて手を叩いたり、体を揺らしたりしてみましょう。一番盛り上がるサビの部分だけ振りを決めてみるなど、楽しむ要素を入れると無理なく練習を続けられます。

 

 

3. 色々な音楽を聴き込み「リズム隊」の音を見つける練習をする

なんとなく曲のリズムを感じ取れるようになったと思ったら、違う曲も聴いてみましょう。例えばバンド系楽曲の場合、曲のリズムはリズム隊と呼ばれるベース・ドラムの音でコントロールされています。色々な曲を聴き、リズムの基礎となっているこうしたリズム隊の音を見つける練習をしましょう。

続けていると、曲のテンポやリズムを短時間でつかめるようになり、アドリブで振り付けを入れるときなどに役立ちます。

 

4. 振り付けと曲のビートを合わせる意識でダンス練習を行う

さらに慣れてきたら、曲のビート(音)と振り付けの動きを合わせる意識でダンス練習をしましょう。テンポを理解していても、テンポに体の動きを合わせられるかは別問題。振り付けが遅れたり、早くなったりしないよう、反復練習をすることが大切です。

 

 

5. さらにレベルアップ!音と音の間の「裏拍」を意識して練習する

ある程度曲のビートに合わせて動けるようになったら、裏拍を意識しましょう。裏拍とは、ビートやリズム、メトロノームの音と音の間にある拍子のこと。裏拍を意識できるようになると、よりリズムを細かく把握したり、リズムからずれない範囲で微妙にノリを変えたりできるようになります。

慣れないとリズムを取るのが難しいため、まずはメトロノームで「音と音の間」に手を叩けるよう練習しましょう。

 

 

◆リズム感は鍛えれば上達する!独学が難しければスクールも利用してみる

生まれ持った体の柔軟性や振り付けのセンス、体の動かし方など、ダンスには才能があると有利な部分が多いですが、ダンスに必須の要素であるリズム感は、鍛えれば誰でも上達させられます。

ただ、地味で極めるのが難しいリズム感の練習は、独学でやっても行き詰まってしまいがち。一人ではできないと感じたら、ダンススクールの利用も考えてみましょう。